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「さて死んだのは誰なのか」
14歳からの哲学―考えるための教科書14歳からの哲学―考えるための教科書
池田 晶子

トランスビュー 2003-03
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福岡空港の3階には有料ラウンジがある。隣接する飲食店、土産物店の仕切りのない雑多な感じとは対照的に、仕切られた静かで高級感がある場所だ。
たった500円でフリータイム、フリードリンク。高級ソファーでくつろぎつつ、各種雑誌・新聞が読み放題とお得な施設である。
私は福岡空港で時間があると大抵ここに寄る。今週の出張帰りも搭乗便の発着までかなり時間があったため、やはり寄った。


高級ソファーに埋もれるように座り、出張での疲れのせいで集中する事が出来ないままいくつかの雑誌を流し読みしていた。
しかし、ある雑誌の1ページには目が留まった。『週刊新潮』での文筆家・池田晶子氏の急逝についての内容だ。

「14歳からの哲学」で有名な池田晶子氏が急逝された事は耳にはさんでおり、遺稿のタイトルが印象的で気になっていたのだ。
遺稿は『週刊新潮』での「墓碑銘」という作品。
最後の文章が、疲労で働かなかった頭を、哲学させた。

詳しい内容を調べると以下抜粋のとおり、『ローマで見られるという墓碑に刻まれている言葉』についてのくだりのようだ。

*****************************

こんな墓碑銘が刻まれているのを人は読む。「次はお前だ」。
他人事だと思っていた死が、完全に自分のものであったことを人は嫌でも思い出すのだ。

私は大いに笑った。
こんな文句を自分の墓に書かせたのはどんな人物なのか。存在への畏怖に深く目覚めている人物ではないかという気がする。生きているものは必ず死ぬという当たり前の謎、謎を生者に差し出して死んだ死者は、やはり謎の中に在ることを自覚しているのである。

それなら私はどうしよう。一生涯存在の謎を追い求め、表現しようともがいた物書きである。ならこんなのはどうだろう。「さて死んだのは誰なのか」。楽しいお墓ウォッチングで、不意打ちを喰らって考え込んでくれる人はいますかね。

*****************************

恥ずかしながら池田晶子氏の著書をあまり読んだ事がない私だが、明日一番に探しに行こうかと思う。
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